ローマの夜ご飯は「ここ!」と決めていました。「ダ・オイオ・ア・カーザ・ミーア」
地元の人が集まる気取らないおいしい店との評判を聞いたら行きたくなりました。

炎天下のローマを見てまわって16時頃ホテルに戻り、ちょっとひと休憩のはずが寝てしまい起きたら20時。
でも大丈夫。7月のイタリアは20:30頃に日が沈むので夜が長いのです。

ローマの中心「テルミニ駅」の目の前のホテルを出て地下鉄に乗ってテスタッチョ地区へ。
ローマの中でも「下町」と言われている地区だそうです。
日本の下町の大衆居酒屋が好きな僕がここに俄然行きたかった所以です。


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 店にたどりつくと店の前に席が用意されてガヤガヤと楽しそうな雰囲気でした。
 
 店員に「C'e un tavolo per due?」(ふたりだけど席空いてる?)と聞くと、
店内か外のテラス席かどっちがいいか聞いてきました。

 もちろんテラス席でしょう。夏は外の風を浴びながら飲みたいのは全世界共通ですね。



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 ワインはハウスワインの白を注文。暑い日は冷えた白をガブガブいきたいですからね。
 
 1ℓで頼むとぶどうの絵が描かれたかわいいデキャンタで出されました。こういうのいいですよね。
 
 このお店は家族で経営しているそうですがその暖かさや素朴さがこのデキャンタで伝わってくるような気がしました。



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前菜にはまず「Salami misti」(サラミの盛り合わせ)
僕はイタリアのサラミが大好きなのです。サラミはイタリアが発祥でして、実にさまざまな種類があります。
どれもほどよく塩辛く、白ワインで漬けたものは独特の風味があり白ワインの絶好のつまみになります。



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続いて隣りに座っていたイタリア人カップルが食べていたので真似して・・・
Mozzarella」(モッツァレッラチーズ)です。
ぶっきらぼうに皿の上にデ~ンと乗っているだけですがこれがものすごくおいしいんです。
ここでイタリアのモッツァレッラのおいしさを知って、今回の旅行で何度食べたことか・・・。



さてPrimo Piattoに移りましょう。
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僕は「Tonnarelli al cacio e pepe」(チーズと胡椒のトンナレッリ)を注文。
ローマ名物の太い手打ちパスタ「トンナレッリ」とこれまたローマ名物の塩っ辛い羊のチーズ「ペコリーノ・ロマーノ」
それから黒胡椒がふんだんにかけられた気取らない一皿です。



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奥さんは「Rigatoni al sugo di coda vaccinara」(仔牛のテールソースのリガトーニ)を注文。
こっちも気取らない一皿ですね。太めのショートパスタを仔牛のテールと野菜で煮込んだトマトソースで食べます。



Secondo Piatto(メイン料理)は、
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Trippa alla Romana」(トリッパのローマ風煮込み)です。
トリッパは牛の第二胃袋でして、この料理はさながら日本のモツ煮込みのようなものです。
最初から最後まで気取らない日本の居酒屋のような料理は期待通りのものでした。



おなかも酔いも満たされ会計を終えて席を立つときに隣りのイタリア人カップルから
「Ciao!」(じゃあね)と声を掛けられました。嬉しくて「Noi siamo Giappone」(日本から来たんだよ)と言うと
「日本のどこ?」
「東京だよ。」
「あぁ東京は美しい街だよね。いつか行ってみたいな。」と言っていました。

気取らない店と(おそらく)気さくなローマっ子。すごく楽しい夜でした。




<おまけ>
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←会計を済ませた後に記念撮影。うちの奥さんとOioさんです。

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レジカウンターにワイン樽のサーバーがありました。ここからハウスワインを注いでいるんですね。↑


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